評価項目は技術的な項目だけにしない【訪問看護】【人事評価】【ラダー】
2024.12.08
ごあいさつ
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株式会社クルージズ・テクノロジーズの牟田です!
弊社は現在、医療介護業界の方、中でも訪問看護さんに特化して、理念を叶えるためにチーム作りをシンプルな人事評価制度を活用してサポートしておる会社です。
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評価項目は技術的な項目だけにしない
訪問看護や訪問介護事業を運営する中で、スタッフの評価項目を設計する際に「技術的なスキル」に偏りがちなのはよくあることです。しかし、評価項目を技術的な内容だけにしてしまうと、スタッフが理念の実践や数値的な目標を意識しづらくなり、事業全体の成長を妨げる可能性があります。特に中小規模の在宅医療介護事業者においては、このバランスが非常に重要です。
技術項目だけでは理念の実践や数値意識が育たない
看護師や介護士に求められる技術は無限に存在します。訪問先での緊急対応、利用者への適切なケア、書類作成や記録業務など、現場で必要な技術のレベルは非常に高いものです。しかし、技術的なスキルだけを評価基準とすると、スタッフが「理念に沿った行動」や「会社の成長につながる数値的な意識」を持ちづらくなります。
理念を実践する行動や数値的な意識がなければ、企業文化の醸成や収益性の改善が難しくなります。特に中小規模の事業者では、スタッフ一人ひとりが理念を体現し、数字を意識した働き方をしなければ、会社全体の成長はおろか、スタッフ自身の給料を上げることも困難になります。
数値・理念・技術のバランスが重要
中小規模の訪問看護ステーションや訪問介護事業所では、評価項目に以下の3つをバランスよく盛り込むことが重要です。
- 数値的な項目
利用者数や訪問回数、収益性を向上させるための具体的な目標を設定します。たとえば、「1カ月での訪問件数を○件以上達成」や「指定された書類を締切までに○%完成させる」といった具体的な数値を評価項目に盛り込みます。 - 理念に沿った行動項目
会社の理念やビジョンを基にした行動を評価します。たとえば、「利用者の安心を第一に考えた対応を行う」「スタッフ間での円滑なコミュニケーションを実現する」といった行動が該当します。理念を評価基準に入れることで、スタッフが日々の業務で理念を意識するきっかけになります。 - 技術的な項目
現場で必要な技術を評価します。ただし、技術項目は無限に増やせるため、現時点で特に注力すべき内容に絞る必要があります。たとえば、「利用者のバイタルサインを適切に観察し、迅速に記録する」といった具体的な内容を設定します。
評価項目は最大5つに絞る
技術的な項目に限らず、評価項目全体の数を最大で5つ程度に絞ることをお勧めします。評価項目を増やしすぎると、評価者と評価される側双方が混乱し、運用が形骸化する恐れがあります。そのため、現在の組織課題や目標に応じて、最も重要な項目に焦点を当てることが成功の鍵です。
評価項目の設計が組織の未来を作る
技術的なスキルだけでなく、数値意識や理念に沿った行動を評価することで、スタッフの成長を促し、組織全体の方向性を揃えることができます。評価項目は、スタッフの目標設定や日々の行動に直接的な影響を与える重要な仕組みです。
訪問看護や訪問介護の現場では、利用者への高品質なサービスが何よりも求められます。そのためには、スタッフ一人ひとりが技術だけでなく、理念を意識した行動や会社の収益性を支える数値的な意識を持つ必要があります。
評価項目のバランスを見直し、理念・数値・技術をしっかりと組み込んだ評価基準を設定することで、スタッフと組織の成長を同時に実現する仕組みを作り上げましょう。それが、訪問看護や訪問介護事業の未来を切り開く第一歩となります。