国の制度の変化に柔軟に対応出来るように基本給を高くしすぎない
2024.12.07
ごあいさつ
いつもご覧いただきありがとうございます!
株式会社クルージズ・テクノロジーズの牟田です!
弊社は現在、医療介護業界の方、中でも訪問看護さんに特化して、理念を叶えるためにチーム作りをシンプルな人事評価制度を活用してサポートしておる会社です。
サービスのご紹介はこちら
https://lp.cruises-technology.com/
国の制度の変化に柔軟に対応出来るように基本給を高くしすぎない
訪問看護や訪問介護事業を運営する中で、基本給の設定は非常に慎重に行うべき経営判断の一つです。特に医療介護業界では、国の制度変更が事業運営に大きな影響を及ぼします。そのため、基本給を高く設定しすぎることは、経営の柔軟性を失うリスクを伴います。
国の制度変更が事業に与える影響
訪問看護や訪問介護の報酬は、国の制度や診療報酬、介護報酬の改定に大きく依存しています。過去にも、報酬単価の引き下げや制度変更によって、多くの事業所が苦境に立たされた例があります。事業運営が報酬に大きく依存している以上、制度変更に適応するための余裕を持つことが必要不可欠です。
基本給を高く設定してしまうと、制度変更による収益の減少に対して固定費を削減する余地が少なくなります。人件費は経費の中でも特に大きな割合を占めるため、基本給が高すぎる状態では経営の柔軟性を損ない、最悪の場合、運営継続が困難になる可能性もあります。
人件費の最適化と基本給の重要性
訪問看護や訪問介護事業では、人件費率が一般的に**60~70%**に達することが多いとされています。この中で基本給は固定費としての性質が強く、一度設定すると簡単には変更できません。そのため、基本給は慎重に設定する必要があります。
基本給を高くしすぎると、「国の報酬が減っても負担が変わらない」状況が生じるため、経営が硬直化し、柔軟な対応が難しくなります。一方、基本給を適切に設定し、賞与や手当といった変動費を組み合わせることで、経営に必要な柔軟性を確保できます。
給与設計のポイント
- 基本給は安定を重視しつつ高くしすぎない
基本給は、事業の安定性を保つために必要最低限の額を設定します。高すぎる設定は避け、変動的な報酬制度で補うことが重要です。 - 賞与や手当を活用した柔軟な給与設計
利用者数や報酬額の変動に応じて調整できる賞与や業績連動型手当を活用することで、報酬の変化に対応可能な仕組みを作ることができます。 - 評価制度を通じた公平性の確保
基本給を抑えたとしても、スタッフが「適正に評価されている」と感じられる仕組みが重要です。人事評価制度を活用し、スタッフの努力や成果をしっかり反映することで、満足感を高めることが可能です。
制度変更に備える柔軟な経営を
訪問看護や訪問介護事業において、事業の持続可能性を確保するためには、国の制度変更に柔軟に対応できる体制を整える必要があります。その第一歩が、給与設計における基本給の設定です。高すぎる基本給は短期的には魅力的に映るかもしれませんが、長期的な安定性や柔軟性を損なう可能性があります。
給与設計は経営戦略の一部です。訪問看護や訪問介護の事業者は、適切な人件費率の管理と、スタッフのモチベーションを高める仕組みを組み合わせ、持続可能な事業運営を目指しましょう。
未来の制度変更を見据えた柔軟な経営が、利用者への質の高いケア提供を可能にし、組織の成長と安定に繋がります。今一度、自社の基本給の設定を見直してみませんか?